ポイント1細かい暗記などはせず流れを先におさえる
日本の歴史は諸外国に比べて圧倒的に長いです。
縄文時代から計算するとざっと15000年前からの歴史が教科書に載っています。
これを縄文から学んでいくだけで、
気が遠くなり歴史を学ぶ気がしなくなりますよね。
ですから、まず年表を見てどんな時代があるか流れをおさえて、
- ・それぞれの時代がどうやって始まり
- ・どんな社会で
- ・どうやって終わったのか
だけを確認していきましょう。
そして次に、世界史の年表と照らし合わせて、日本の○○時代の時には、
アジアやヨーロッパでどんなことが起こっていたかを紐づけてみていくと
良いと思います。
日本では戦後、日本史と世界史が分けられてしまっていますが、
これが大きな問題です。
日本人は縄文時代から世界と交流していたことが分かっていますから、
外国の歴史と日本の歴史を切り離して考えることがナンセンスなのです。
「世界の中の日本」という視点を明確に持つことが、
「歴史を知恵に変える」第一歩なのです。
ポイント2時代が変わるときの背景を考察する
時代が変わっているということは政治体制が変わったということを意味します。
そしてその背景には、必ずと言っていいほど
外国との関係が見え隠れしているのです。
いくつか例を挙げてみましょう!
- 奈良時代の前 → 白村江の戦い
唐の支配力が日本に
- 室町時代の前 → 元寇
元の支配力が日本に
- 江戸時代の前 → 大航海時代
西洋列強の第一波が日本に
- 明治時代の前 → 黒船の来航
西洋列強の第二波が日本に
日本は極東の島国ですが、決して世界情勢から無関係でいられたわけではない
ことがお分かりいただけますか。
先人たちも国際的なサバイバルの中で国を守ってきたのですが…
なぜか学校の歴史ではそこをさらっとしか触れませんし、
一部は全く隠してしまっています。
時代の変わり目の背景を調べるといろいろなことが見えてきます。
ポイント3歴史の法則を導き出し、現代に当てはめて
時代の裏側をよむ
大きな流れと、その転換点にあった事象を学んで考察を加えたら、
次は近現代史から詳しく見ていくといいと思います。
近現代史は「今」の我々の生活と繋がるからです。
そこで簡単に日本の近現代史を解説すると、
16世紀の大航海時代以降、西欧列強は軍事力で世界中に植民地を広げました。
その波は、当然日本にもやってきましたが、
16世紀の日本は「戦国時代」で、見事に西洋の国の侵略を跳ねのけました。
しかし、産業革命がおこり圧倒的な軍事力をもった列強は、
19世紀に再び日本に迫り、弱肉強食の戦いの世界に引きずり込みます。
そこから約80年、日本は戦い続け、
有色人種で唯一なんとか独立国家を維持してきたわけですが、
1945年に戦争に敗れ、約7年間の占領期に
「二度と強者がつくった国際秩序に逆らわない」ことを目的に
国家体制を変えられてしまうことになります。
戦後、武器を奪われた日本は、経済の分野に国の資源を集中投下し、
一時は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われるまでになりましたが、
様々な国際ルールで制限をかけられ、
失われた30年といわれる停滞を継続しています。
こんな感じにまとめることができます。
簡単なまとめですが、
ここからも日本を含む世界の近現代史から法則を読み取れます。
明確にわかる法則、それは…
今の世界は「お金」と「軍事力」で動いているということです。
それだけじゃないよ、という意見もあるでしょうが、
この二つが世界を動かす重要なファクターであることは間違いありません。
そうであれば、その二つの動きを見ていけば次の世界がどうなっていくか、
現代の世界で何が起こっているか、
その裏側を類推していくこともできるようになるのです。
前提となる歴史の知識が間違っていないか
上に上げたポイントを整理すると
歴史の大きな流れを掴んで、
その転換点でどういった圧力のもと先人がどう動いたかをケーススタディし、
歴史の法則ともいえる世の中を動かすファクターに注目する
この3つのポイントをおさえておけば、
あなたは歴史から学び将来に役立つ知恵をつけることができます。
しかし残念なことに、あなたが知っている歴史の大半が事実とは違うものであったり、
肝心なポイントを教わっていない可能性があります。
なぜそんなことになっているのか?
それは、正しい歴史を学ぶことは「帝王学」を教わるに等しく、
ある民族をうまくコントロールするには、歴史を歪曲したり、
削ってしまうことが有効だからです。
えっ!そんなことになってるの??
と思った方はこのDVDに収録された192話のお話を聞いて、
学校では教わらなかった歴史をあなたは目にするでしょう。
そして、
それがどうして知らされていなかったのか、
ということにも気付けると思います。
講師紹介
講師は、国史研究家で人気ブロガーでもある小名木善行先生(通称:ねずさん)
- 講師:小名木善行(おなぎ ぜんこう)
- HNねず 昭和31年1月生まれ 静岡県浜松市出身。
- 現在千葉県在住。 上場信販会社経営企画、管理部長、
現場支店長として常に全国トップの成績を残す。
- 現在は執筆活動を中心に、私塾である「倭塾」、「百人一首塾」
を運営、またインターネット上で
ブログ「ねずさんのひとりごと」を毎日配信。
- 倭塾 塾長 日本の心を伝える会代表日本史検定講座講師&教務。
- 代表的な著作
- 『ねずさんの昔も今もすごいぞ日本人1~3』(彩雲出版)
- 『ねずさんの日本の心で読み解く百人一首』(彩雲出版)
- 『ねずさんと語る古事記 壱~参』(青林堂)
小名木さんがどんな方かを知っていただくには、
「ねずさんと学ぶシラス国の物語」のブログをご覧ください。
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160話で日本の歴史のポイントを解説してもらっています。
さらに章ごとに2話の裏話も収録しています。